ニュースメモ

増資をすればいいと言ったライブドアのやり方をそのまま露骨にやった形。しかしこの様なやり方がゆるされるのかな。ちょっと疑問。フジサンケイグループライブドアかという2者択一になんてなっていたっけ。ライブドア側にも多くの反省点があると思うが、今回はフジテレビ側の言動の方がより多くの違和感を感じる。

午後5時半過ぎフジテレビとニッポン放送が共同記者会見で発表。フジテレビの日枝会長とニッポン放送の亀渕社長。ニッポン放送の取締役会によりフジテレビを相手先とする第三者割当による新株予約権発行を決議。現在ライブドアが議決権付き株式の40パーセント、フジテレビが12.4パーセントを保有。予約権が全て行使されると4720万株が発行され、ライブドア保有比率は16パーセントに下がる。フジテレビはTOBの結果に関わらず過半数を有する事になる。TOBの状況を見て新株への転換金額を決められることでフジテレビの金額負担を少なく出来ると考えられる。

支配権の維持又は争奪に係わり、商法違反で発行差止め対象となるのではという疑問。著しく不公正な場合にあたると考えれば新株予約権の発行の差止めを司法に訴えることも考えられる。新株予約権とはあらかじめ定めた価格で株式を受け取れる権利。経営権の維持だけを考えたこの様なスキームは違法性が伴う。株式総数が最大で2.4倍になる為、既存株主の権利が希薄化してしまう。
フジサンケイグループ各社はニッポン放送ライブドアの傘下に入った場合には直ちに取引を停止すると通告している。
差止め請求の結果は通常2週間程度で出る。しかし両社若しくは片方が納得しなければ通常の裁判になる。

予約権の発行額は1株あたり336円で計158億円。払込期日は3月24日。予約権行使時には1株あたり5950円の払込が必要、全株行使には2808億円かかり、払込総額は2967億円になる。

ニッポン放送保有するフジテレビ株を大和証券SMBCに貸し出すことも決めた。ニッポン放送がフジテレビへの議決権を行使出来なくなると、議決権株式内の外資比率が高まる為。