諏訪に落ちる夕陽

作者のながと帰葉は大学受験を追えたばかりの1年生。標題は2006年度ノベル大賞読者大賞受賞作。なっとくという感じ。歴史好きが高じて自分の中の世界をライトノベルで表現したという感じ。武田信玄と諏訪御料人の話しともう1つは武烈から継体への動きの中の話し。悪評の大王に嫁いだ少女とその異母兄。今後の成長に期待する作者かな。ただ歴史物はライトノベルとして読みやすい文体にするのが結構難しく、そこをどう克服するかが鍵かと思う。またこの2つのお話しは舞台が違うだけでとても似た傾向。このあたりの克服にも期待。